やってるゲームとかの雑記
『暴動・オブ・ザ・デッド』

タイトルからして投げやりなオブザデッドつけといたらええねんという
いい加減さが漂う邦題をしているが、内容はドキュメンタリー風ゾンビ映画という体。
あるアイルランドに暮らす家族の長男がある日感染者第1号となり、ゾンビ化してしまうも
息子を愛する両親は息子を検体として差し出す事を拒否し、自宅に連れ帰り、
周囲の人々から排斥されつつも家族は息子を守り、そこへ野心家の映画監督が現れ
家族を追跡する映像を撮り始め~という内容。

あなたの家族が急にゾンビになってしまったら?
隣人の息子がある日急にゾンビになってしまったら?というテーマや
アイルランド系の家族愛などを描く…といった内容。
ややアイルランド系住人たちの家族愛などが賛美的に描かれている部分もあるので
そこら辺の事情を知らないと「何いってんだこいつ・・・」となるようなシーンもあり。

テーマとしては面白いし、野心家の監督が段々と目の前にぶら下がった面白ネタを通して
家族に勝手に共感して狂っていく様は中々見事に描かれているものの、何しろいちいち入る
インタビューシーンの店舗の悪さや「食肉工場で働いていたため感染した」ウィルスが
何故か息子にだけ感染した点、ゾンビが徘徊しても警察や軍などの治安組織は何もせず、
実際にゾンビを狩り始めたのはギャングたちなどいたってシリアスな作風に対して
大きな抜けがあったりするのはちょっと・・・という感じの展開です。
ジャンルで言うと「社会派ゾンビ映画」みたいな。

最後にもう一度繰り返しになりますが、この映画の場合邦題がとにかく内容に
合致していない、という点に尽きますね。暴動の最中に暴徒たちがゾンビ化、とか
そういう内容ならまだしも、これなら普通にシリアスめの邦題をつけたほうが
いいんじゃないかなぁ。
B級以下のゾンビ映画としては結構良い線行ってると思います。
ゾンビの質も中~終盤では中々良いですし、食事シーンなども過剰でない程度にあり。




『リバービースト』

この映画はすごい。何がすごいって、恐らく制作スタッフがZ級モンスター映画が
好きすぎて最初からZ級モンスター映画として作る気まんまんで作ったZ級モンスター映画なんです。
冒頭から謎の紳士による
「弁護士の勧めによりリバービーストが出現する前に赤いフラッシュ演出があります・・・」
というような注意が入るなど、60年代~のモンスター映画をリスペクトしまくった導入から始まり、
盗撮エロ教授を失脚させようとして退学を食らうむっちり体型の学生女子と
その家庭教師として街を離れていた男が最後にはリバービーストと戦うという内容。

・・・なんですが。
家庭教師の男はその昔、リバービーストを見た!という事を人にいったために
ゴシップ新聞の記者に「リバービーストwww」みたいな記事を書かれた事で
街で悪い意味の有名人になってしまい、婚約者を置いて街を離れていたものの
今になって街に戻って婚約者とヨリを戻すの戻さないの・・・という話が延々続きます。
リバービーストが出てくるシーンがまず数えるほどな上、そのリバービーストの造形は
逆にうまく作ったなオイ!!と感心したくなるほどのチープ感で
残りは延々「ヨリを戻そう」「飯を一人でとりすぎ」とかそういう話。
Z級モンスター映画特有の「モンスターが出てこない」をかなり徹底しています。

さてリバービーストは二足歩行する半魚人のような怪物ですが、
先の盗撮エロ教授がついていた松葉杖を奪って松葉杖でしばく、
リバービースト狩猟のために来ていた世界一の猛獣ハンターのじいさんから
棒きれを奪って逆にボコるなどZ級映画界特有の頭の悪い人間よりも遥かに賢く強いです。
でも凶暴かというと序盤~はそれほどでもなく、
エロ教授を殺した後は川でちゃぷちゃぷしてるだけです。
70分超えたあたりから思い出したように急に人を襲い始めます。

最後にはむっちり女子の元スポーツ選手のお父さんが現れてリバービーストと突然
ボクシングをし始めて死亡、結局最後には家庭教師がダチの女から教わった猫砂で
リバービーストの水分を奪って倒す・・・というZ級映画特有の唐突なオチまで完備。
最後はボクシングをしたお父さんの銅像が立ち、主人公の汚名は返上されておしまい、
という終わりなのですが、ここで突然アメリカ軍関係者っぽい人が出てきて
「リバービーストを退治してくれたことは本当に感謝している。人類最大の危機だった」
と唐突にリバービーストが恐ろしい怪物だったアピールをして〆。

恐ろしいモンスターだったアピールもZ級モンスター映画ではよくあることですが、
本作品の世界観では人間の知能が武器を満足に使えないぐらい低く描かれているため
その辺に落ちている棒を満足に武器として使える知能を持つリバービーストが人類に対する
最大の危機というフレーズが妙に説得力を持ってきます。

最後にリバービーストを倒すキーアイテムとなった猫砂ですが、これは
主人公である家庭教師の親友(ミュージシャン)が公園で弾き語りをしている時に
出会った旅の女性(ダンサー)から仕入れたキーアイテム。
その導入の強引さもかなり見もので、
「汗をかいたわ」と言うやいなやポケットから取り出した猫砂を放り、それを
浴びることで汗がとれるというもはや物理法則などを一切無視した独創性。
更にそれを真に受けた親友が借りていた金と一緒に猫砂を家庭教師に・・・という、
終着点に向かって強引にすべての物事が進む感じが非常に素晴らしい構成です。

Z級モンスター映画好きがZ級モンスター映画を目指して作ったZ級モンスター映画、
『リバービースト』。Z級モンスター映画好きなら必見かもしれません。
最初の1時間ぐらい飛ばしてみても問題ないので是非。

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