やってるゲームとかの雑記
きのうはちょっと疲れててすっかりココらへんの事を書いておくのを忘れていました。

Bioshock2のストーリーの根幹にあるものはやっぱり「家族」なんですよね。
ちょこちょこ感想とか見て回ってもラムに関してこういう事を書いてる人が居なかったので少し
書き残しておこうと思います。

そもそもラプチャーという都市を作った男であるライアンやバイタリティに恵まれた悪党であったフォンテインに比べると、
ソフィア・ラムは弱い存在として描かれているというのは事実だと思います。
というのは、ソフィア・ラムはラプチャーが健在の頃から悪事を働いてコネクションや私兵を持っていたわけではなく、
本当に後から入ってきて救いを求める人々に宗教的な思想を与えて独裁者になったにすぎないんですね。
何故ソフィア・ラムがそんな事をしたのか…ということを考えると、彼女もまたデルタと同じように擬似家族とはいえ
「母親として」娘たちを守るためにラプチャーというユートピアを作り、閉じ込めておこうとした。
実際にリトルシスターたちの目にはラプチャーは未だに美しい内装のなされた空間として写っていて、
彼女たちの言う「エンジェル」は本当に天使のような亡骸として彼女たちには見えていた。
一方で、デルタは「父親として」エレノアを外の世界へと旅立たせるためにラプチャーの廃墟を突き進み、
あらゆる障害を排除して最後にはエレノアと共にラプチャーから海上へと浮上し、そこで息絶える。

父親と母親という二人の擬似家族の親は本編中ではかなり念入りに対比的に描かれています。
多くの言葉を与えて娘を育てようとしたラム。一言も言葉は発しなかったが行動で娘に生き方を示したデルタ。
救いを求めるラプチャーの人々の心理を利用してスプライサーをけしかけるラム。
襲いかかるスプライサーを問答無用で殺すだけのデルタ。
歪んだ怪物の母と造られた怪物の父親は同じく怪物とされた娘を巡って命をかけた争いを繰り広げます。

もちろん、最終的にはプレイヤーであり、娘エレノアの求めた「輝く鎧の騎士※」であるデルタがラムに勝利します。
(※Knight in shining Armor:理想的な騎士、正義の味方のこと)
救命艇に乗り込んだエレノアと外側に捕まったデルタの目前には救命艇が浸水し、溺れ死ぬ寸前のラム。
エレノアはデルタ(プレイヤー)が今までゲームの中で行ってきた事を見ていて、もしデルタが一度でも誰かを赦したのであれば
同じように母の犯した間違いを赦し、もう一度やりなおすチャンスを与えるために彼女にボンベを付けさせる。
もしデルタ(プレイヤー)が過去との決別のために全ての人を殺したのであれば、同じように過去と決別するために
母を殺し、デルタからADAMを奪い取って水上の世界へと出て行く。
奇妙な擬似家族の、いつまでも娘たちを手元に置いて守りたい母親と外の世界へ飛び立ちたい娘、
そしてその「輝く鎧の騎士」であるデルタの間の問題はプレイヤーの選択によって異なる結末を得て決着します。
誰かの罪を赦し、死んだ者とともに生きていくか、あるいは自分以外のものは全て無慈悲に利用して生きていくか。

「家族」というテーマと、なんとも人間くさい理由で悪役となった母親。そして生きる死体として僅かな余命を与えられた父。
父の背中を見て、生まれてはじめての決断を下す娘。確かに1と比べるとシナリオ上のトリックという
部分では弱いですが、不格好で奇妙な愛情を娘に注ぐ二人の親と娘の物語はラプチャーと同じく
今にも全てが崩れ落ちそうな危うい美しさを持ったストーリーだと思います。
個人的には1と同じぐらいお気に入り。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://midorinobiotop.blog.fc2.com/tb.php/2043-d2a96735
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック