やってるゲームとかの雑記
(あらすじ)
エクエストリアじゅうから農家が集まる農業見本市、「第45回アップル・コン」にやってきたアップルファミリー。
ポニービルのポニーたちやエクエストリアじゅうから集まってきた農家の出展物が並ぶ中、
グラニースミスの耳に聞き覚えのある声が飛び込んできます。

その声の主は、リンゴの自動皮むき機を売るフリムでした。しかし、いつも二人で商売をしている
フラムの姿が見えません。
グラニースミス「お前さん、こんなところで何をやってるんじゃ?いつも一緒の兄弟は?」
フリム「フラムのやつですか、多分どこかのブースに居ると思います・・・それがどこかはわかりませんが」

その直後、グラニースミスは別のブースで同じくリンゴの自動皮むき器を売るフラムの姿を見つけます。
フラム「フリムのやつを見たんですか?あいつとはもう何週間も口をきいてないんですよ」

また何かを企んでいると睨んだグラニースミスは会場の外へ出て行くフリムの後を追います。
リンゴの木の下で一人座り込んでいるフリムに追いつくグラニースミス。
グラニー「見つけた!お前さんたち、また何か悪さを企んでるんだね!」
フリム「何も企んでいません、もう3週間もフラムと口をきいてないんです。こればかりは本当です」
グラニー「おやまあ、あんなに仲良しだったのにどうしてだい?」
フリム「マリアンという女性のことでフラムと大げんかをしてしまったんです」

フリムとフラムがいつものように街を回っては商売をして回っていた最中に出会った
美くしいポニーのマリアン。二人は彼女に夢中になり、彼女の心を射止めんと競いあったのでした。
結果として、最後には彼女をそっちのけで大げんかになってしまい、それが原因で
フリムとフラムはけんかわかれ、更にはマリアンにも嫌われてしまい、今に至ることに。

グラニースミスはそんな二人を見て、一計を案じます。
フリムとフラムをオレンジパビリオンに呼び出すアナウンスを流し、兄弟を引きあわせたグラニースミス。
兄弟はすぐにまた大げんかをしてしまいますが、グラニースミスが仲裁に入ります。

フリム&フラム「お気持ちは嬉しいですが、これは私達の間の問題なんです!」
グラニー「お待ちよ。昔同じようにけんか別れした兄弟ポニーがいたんじゃ」

グラニースミスが語って聞かせたのは、自分が若い頃の話。
美くしく両蹄で数えきれないぐらいのボーイフレンドが居た彼女の周りに、同じように
一人の女性を射止めようとするあまり兄弟げんかから仲違いをしてしまい、とうとう一生仲直りすることなかったという
ポニーの兄弟がいた事。
そして、その兄弟が永遠に仲違いする原因になったのが自分であること、
その時何も出来なかった事を今でも後悔し続けているという事を語ります。

フリムとフラムはその話を聞き、兄弟と一生別れて生きていく事に思い至ります。
結局グラニースミスのお陰で仲直りしたフリム&フラムがいつものコンビ芸を披露すると
たちまちのうちにリンゴの皮むき器を欲しがるポニーが押し寄せ、先程までが嘘のように売れていきます。

AJ「グラニー、あの兄弟を仲直りさせるために何かしたの?」
グラニー「何も・・・いやなに、ほんの少しのことじゃよ」
AB「そんなことしても私達には何の得もないんじゃないの?」
グラニー「アップルブルーム、家族の絆っていうのは友情と同じようにとても大切なものなんじゃ。
      もし忘れかけてしまった時には人の助けが必要になることもあるし、
      誰しも今日のフリムとフラムのようになってしまうことがあるのさ」



亀の甲より年の功、グラニースミスが女性を巡って大げんかをしたフリム&フラム兄弟を仲直りさせてあげるお話。
同じ女性を好きになってしまった兄弟や肉親が争いを繰り広げ、最悪どちらかが死んでしまったり
破滅する、あるいは両方が報いを受ける事になる・・・というのは神話の代からもよく出てくるモチーフ。
マリアンという美ポニーに一目惚れしてしまったフリムとフラムはついには殴り合いのけんかまでしてしまうのでした。

Mane6もよくけんかになることはありますが、おとなの男性ポニーがけんかになってしまうのはMLPでも珍しいお話ですね。
フリムとフラムが激しく角を打合せて戦っていることを見ると、やっぱりこの世界のユニコーンも
決闘の時は角を武器にするんですかね(トワイやナイトメアムーンも角を武器にする素振りを見せていましたし)。

フリム&フラムを仲直りさせるためにグラニースミスが語ったのは若い頃のグラニースミスの話。
アップルファミリーの美くしいポニーを巡って、今回のフリム&フラムと同じく大げんかをして永遠に
けんか別れになってしまったポニーの兄弟がいたこと、それを止められなかったことを今でも後悔している・・・ということ。
時としてけんかをしてしまうことがあっても、友達と同じく家族や兄弟、姉妹の絆も大切という教訓のお話でした。
S4であったアップルファミリーとピンキーパイのお話にも通づる部分がありますね。
家族や兄弟姉妹だからこそ喧嘩してしまうこともあるけど、それを許せるのが良い家族であるという。


新しいビットマップ イメージ
IDW Publishing 『My Little Pony: Friends Forever issue #9
若いころのグラニースミス

本編でも回想シーンで登場していましたが、若いころのグラニースミス、美人ですね。
当然ながらアップルジャックにも似ています。アップルファミリーの女性はタフな美ポニー揃い。
しかしおばあちゃん、「両方の蹄で数えきれない」って蹄で数えられるのはふたりまでじゃない!?
あ、それともポニー特有の数え方がなんかあるのかしらん。

フリム&フラム兄弟は本編にも登場したトラブルメーカー的なゲストキャラクターで、
商才はあるものの時折胡散臭い商売をしてしまう・・・という感じのキャラクターですね。
個人的に気になるのは、初登場のサイダー回ではピンハネを目論む商売人という感じだったのに対して
S4で再登場し、トニックを売っている商法がまんま健康ドリンク詐欺そのものであったこと。
(サイダー回については解説をしている人がたくさんいるので割愛します)

アメリカでは度々「飲むと健康になる!」「元気になる!」といったドリンクやサプリメントが
虚偽の広告表示や健康被害を引き起こしたとして裁判が起こっています。
近年だと「翼をさずける」というキャッチコピーで売られている某エナジードリンクが謳っている
「このドリンクはパフォーマンスを高めます」というPRは含有されたカフェインによる覚醒感を指しており、
しかも実際に飲料に含まれているカフェインはコーヒー一杯分以下の量であることなどから
虚偽表示として集団訴訟が起こされ、結局ドリンクを出している会社は1300万ドルもの大金を払って「和解」することに。
こうした件について、ブログ上で触れている方はたくさん居ますが大抵がアメリカは訴訟大国であるという点に
触れるのみで、過去にアメリカであった最悪の健康ドリンク詐欺については触れていないんですよね。

この話はちらっとtwitterやFallout関連のエントリでも書きましたが、1896年にアンリ・ベクレルが放射線を発見し、
その後1900年台にはピエール・キュリーとマリ・キュリーとともに研究をすすめ、はっきりとこの世界に
「放射線」というものがあることがわかります(なお、この3人とも重篤な被曝により若くして亡くなっています)。
放射線(radioactive)という言葉はその後1920年台から1930年台にかけて、ある分野で有名になります。
それは、なんと化粧品や健康食品、肌着などの肌につけたり身に付ける商品のキャッチコピー。
まったく恐ろしい話ではありますが、放射線がどういうものであるかをよく知らなかった人々は
それが健康や若返りをもたらす不思議な物質だと思ってクリームや飲料水用のポット、下着や練り歯磨きなどに
様々使い、蛍光塗料などにも放射性物質を使っていました(コレに関しては日本でも最近見つかって騒ぎがありましたね)。
その中でも最悪中の最悪と言って良いのが「Radithor」という代物で、これは
「飲むと健康になる!」「永遠の若さや若返り!」をウリにした放射性物質を混ぜた健康ドリンク。
当然内服なのでてきめんに内部被曝を招くわけですが、更に悪いことにこの1ケース30ドルあまりという
お高いドリンクを売るために販売者が医者に目を付けます。。
自らも医療博士を名乗り、医者には見返りとして売上の2割程度をキックバックすることで
「偉い学者先生が考えたドリンクで、医者のお墨付き」という格好で売る事に成功します。

当然、お金を持っていて永遠の若さをものにしたいお金持ちがこのドリンクを愛飲します。
骨折の治りが遅いのに老いを感じていたゴルファーであり資産家のエデン・バイヤーズ氏は
医者に相談した際に、このドリンクを進められて以来「医者の進めるものだし間違いないだろう」と思い愛飲します。
結果として、1930年に異常を感じて服用を中止、1932年に51歳で亡くなるまでの間に
氏は約1400本ものこのドリンクを飲んだと言われています。
1920年台からアメリカで爆発的に起こった「放射線ブーム」は1930年台に入り、エデン・バイヤーズ氏の死亡や
イリノイ州の工場で時計の文字盤に放射性物質を塗る仕事に従事していた
(塗装に使う筆をなめて尖らせてから塗料を塗りつけるように指導されていたため)女性たちが次々と
重篤な放射線障害を患っていた事が明るみに出た事で急速に市場から姿を消し、そうしたグッズが
「放射線を用いたいんちき療法(radioactive quackery)」であるということが認知されていきました。
同時に、史上最悪レベルの健康ドリンク詐欺についても広く認知されることとなりました。
(ココらへんの話はradioactive quackeryについて取り扱った本を読むとより詳しいので読んでみてネ)

さてさて、めちゃくちゃ話がそれにそれましたが。「アメリカはなんでも訴訟する社会だから」と言ってしまえば
それでよく知りもせずに片付いて終わってしまいそうですが、上述したような事件が起こった歴史を持つアメリカだからこそ、
健康飲料やカフェインドリンク等「健康や元気を提供する」として売られているものに対して
もしかするとそれが大嘘で逆に健康を損なったり、下手をうつと死亡するのではないか?という視点から
売り文句に対して厳しい目が向けられるという部分があるのではないでしょうか(全く勝手な憶測ではありますが)。
※効果には個人差があります と書けば有毒な成分や食品基準にでも反してなければ
誇大な広告が野放しに近い日本人からすると賠償命令やその金額に関しては驚くものの、
「虚偽の表示を改めなさい」という裁判の本旨はいたって普通に理解できるものだと思います。

更にポニーの話に戻ると、ポニービルをゲスト的に訪れて騒ぎを起こすというキャラクターは何人かいますが、
トリクシーなんかが再登場で最終的にトワイライトたちと和解したのに対してフリムとフラムが再登場した際に
前回のピンハネからよりあくどい、詐欺の典型である健康ドリンク商法に走ってるのは
何か理由があるのかな?という点が個人的に気になっています。
Flimは古ノルド語で「人をあざ笑う」事、Flamも同様の意味を持っており「Flimflam」で
「嘘をつくこと、詐術にかけること、またそうした行為を働く者(詐欺師)」を指す古臭い言い回しなので
「最初っからそういうキャラとして設定されてるんだよ!」と言えばまあそうなんですが。
なんやかんやで消滅したヴィランやスーパーヴィラン的なキャラクター以外には
自分の過ちに気づいたり、それを謝罪して他のポニーと仲良くする機会を与えている作品の中にいるからこそ
引っかかる部分になってくるというか。
今回のコミックはそのフリムフラムをグラニースミスが自分の経験を元に助けてあげ、
二人はグラニースミスに感謝して商売を再開する・・・という内容で、
本編の補完的に働くFriend Foreverシリーズらしさのあるお話だと思います。

フリム&フラムは他のキャラクターにはない面白い機能や歌のパターンを持っているキャラクターだけに、
今後のシーズンで再登場するか、もし登場するならそのエピソードでどんな動きをするのかというところが気になりますね。
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